2018/12/15
No. 126 「今年も素晴らしい作品が集まりました…」
思いつきラボ
2014/06/15
繊維業界は歴史が長く、また、川上から川下までサプライチェーンが長いため、立場が異なるだけで言葉づかいや慣習が異なります。 「思いつきラボ」では、繊維に関するちょっとした疑問や面白話などをご紹介します 。
※2014年6月15日時点の内容です。
日本時間の6月13日(現地12日)にサッカーワールドカップの初戦が開催されました。開催国ブラジル vs クロアチアで、ブラジルの勝利でスタートが切られました。オリンピックを除いたスポーツイベントとしては最大クラスの大会となっています。しかもサッカーだけの単独競技ということを考えれば、スポーツ競技のなかでも最も国際的なスポーツと言われていることに納得ができます。
優勝国の予想や日本選手の動向などが連日報道されていますが、繊維業界の立場としてはまずユニフォームに注目しておきたいと思います。マニアックだと思われるかもしれませんが。筆者はスポーツウェアの素材開発を担当していまして。当時からサッカーに限らずスポーツ競技よりもチームのユニフォームが気になるのです。
もちろん筆者が開発に関わった素材であれば嬉しいのですが、よそ様の作った生地も気になるのです。一種の職業病ですが、その時の習性が残っているようです。ともあれ各国のチームユニフォームのブランドはといいますと・・・
※上記ブランド名の読みがな
・adidas(アディダス) ・NIKE(ナイキ)
・PUMA(プーマ)・uhlsport(ウールシュポルト)
・BURRDA(バルーダ) ・marathon(マラソン)
・Lotto(ロット) ・JOMA(ホマ)
ナイキ 10チーム、アディダス 9 チーム、プーマ 8 チーム、この3ブランドで 27 チームとなり、残り5ブランドが各1 チームづつということになっています。
ナイキはアメリカの会社で、アディダスとプーマはドイツの会社です。スポーツ業界では有名な話ですが、アディダス社の創業者とプーマ社の創業者は兄弟なのです。別々の会社を兄弟で立上げ、その両方の会社が世界的な企業になるというのはとんでもなくスゴイ ことなのです。
イランチームが採用しているuhlsport(ウールシュポルト)というブランドもドイツのメーカーなのですが、筆者も今回初めて知ったブランドです。
Marathon(マラソン)もアメリカのメーカーとのことですが、サッカーのユニフォームがマラソンというのも面白いので話題になるかもしれません。
BURRDA(バルーダ)も知りませんでしたが、スイスの新興メーカーとのことです。
Lotto(ロット)はイタリアで、JOMA(ホマ)がスペインのブランドとなります。ロットはワールドカップではよく見かけているブランドでしたが、2010年の南アフリカ大会では採用チームがなく、今回復帰となりました。ホマは前回もホンジュラスが出場していたので、連続の登場になります。ホンジュラスがスペイン領だったことで繋がりがあるようです。
2010年の大会で採用になっていたブランドで今回なくなってしまったのはUMBRO(アンブロ)で、イギリスの老舗メーカーで前回はイングランドが使用していたのに、今回はナイキに替わってしまいました。自国ブランドを優先するという考え方もうすくなっているようです。
BROOKS(ブルックス)というアメリカのブランドも前回はチリが採用していたのですが、今回のチリチームはプーマに変更されています。
もうひとつREGEA(レゲア)というイタリアのブランドも今回の採用はなくなってしまったのですが、不思議なことにボスニア・ヘルツェゴビナが予選まではこのレゲアを着用していたのですが 本大会出場になってアディダスに替わっていたので、ビックリしてしまいました。このレゲアというブランドは2010年の時も話題になったのですが、前回は北朝鮮チームが採用していたのです。どういう経緯(いきさつ)で国交のないイタリアのメーカーになったのかということで、“REGEA”というブランドを知った方も多いかと思います。実のところ筆者はサッカーのことは詳しくないので、サッカー業界では有名ブランドかもしれませんが、筆者はこんな理由で知ったブランドです。さらに2010年の時は“レゲア”ではなく“レジェア”と報道されていたと記憶しています。前回の南アフリカ大会のユニフォームも別のコラムで書いていたのですが、その時の原稿は“レジェア”で掲載していました。なんで読み方が変わってしまったのでしょうか・・・
文章の中だけだと分かりにくいのでまとめておきます。
これが 2014年 FIFA ワールドカップ 出場ブランドです。
ついでに原稿にでてきたブランドもまとめておくと
UMBRO (アンブロ) イギリス
BROOKS (ブルックス) アメリカ
LEGEA (レゲア) イタリア
となります。
2大会で延べ 64 チームがワールドカップには出場しているのですが、ブランドとしては 11ブランドのみが採用になっているのです。出場国より狭き門ということになります。さてさて、2014年の大会はどのブランドを着たチームが優勝するのでしょうか・・・ちなみに2010年の決勝戦は adidas(スペイン) vs NIKE(オランダ)という順当な組み合わせになりました。今回の優勝ブランドは・・・(純然たるサッカーファンに怒られますよ!!)
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