思いつきラボ

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No. 155 「うるう年の計算方法に“西暦”ではなく“皇紀”が…」

2020/02/29

繊維業界は歴史が長く、また、川上から川下までサプライチェーンが長いため、立場が異なるだけで言葉づかいや慣習が異なります。 「思いつきラボ」では、繊維に関するちょっとした疑問や面白話などをご紹介します 。

※2020年2月29日時点の内容です。

連日 新型コロナウィルスの報道が中心となっています。感染ルートの特定ができなかったり 陽性反応から陰性になったのにまた陽性に戻ってしまう感染者が増えたりと なかなか有効な対応がとれていない状況が続いています。手洗い うがい アルコール消毒などできることを行いながら落ち着くのを待つしかありません。終息時期になるまで時間を要しますのでまだしばらくは慎重に行動しながら日々の生活を送りましょう。

4年に一度のうるう年・・・

今回の思いつきラボは2月29日号となります。4年に一度のうるう年の発行日となるのですが うるう年に関するニュースや新聞報道がこのタイミングで紹介されています。その中で筆者が初めて知ったことがありました。日本の暦は太陽暦のグレゴリオ暦法を採用しているのですが その中に“皇紀”を用いて規定をしている法令があるのです。「またどうでもいい話だろう」と思った方・・・その通りどうでもいい話なのですが 今回はそのどうでもいい話にお付き合いください。まず日本で太陽暦を採用することを定めたのが「明治 5年(1872年) 太政官達(だじょうかんたっし) 第 337号」というもので“太政官”とは明治時代前期の最高官庁のことでそこのお達しということになります。そして「明治 31年(1898年)勅令 第90号」に

神武天皇即位紀元数ノ四ヲ持ッテ整徐シ得ヘキ年ヲ閏年トス
  但シ紀元数ヨリ六百六十ヲ減シテ百ヲ以テ整徐シ得ヘキモノノ
中更に四ヲ以テソノ商ヲ整徐シ得サル年ハ平年トス

とあります。「神武天皇即位紀元数」とあるのが“皇紀”のことで西暦2020年の今年は皇紀2680年ということになります。勅令を現代語になおすと

神武天皇即位紀元数(皇紀)を4で割りきれる年を閏年とする

但し皇紀数より660を引いて100で割り切れる年で  

さらに100で割った商の数字が4で割り切れないときは平年とする

ということになり 我々が理解している西暦を4で割りきれる時はうるう年で100で割ってさらに4で割り切れないときは平年と同じ意味になります。うるう年の規定が西暦でなく皇紀であることに驚かされました。20年前の西暦2000年は4で割り切れ400でも割り切れたのでうるう年でした。西暦1900年は4では割り切れるものの400では割り切れないので平年でした。西暦2100年も4では割り切れるものの400では割り切れないので平年になります。

皇紀は日本書紀に記されている初代天皇の神武天皇が即位したとされる年を元年と決めています。記述から基ずくとキリスト紀元の西暦より660年前となっています。明治 5年に太政官達によって西暦で数えますよと決めておきながら 明治 31年のうるう年の取り決めに皇紀を使っているところに不思議を感じてしまいます。そして日本の法令関係で“皇紀”の記載があるものが存在することにビックリしています。

なぜうるう年は必要?

せっかくなのでうるう年が必要であるということをおさらいしておきます。太陽暦は地球が太陽のまわりを1周する時間を基本としています。地球が1周するのに 2015年の算出値では 365.24218944≒365日5時間48分45.168秒となるので4年で23時間15分ほど足らなります。 4年に1度1日24時間を増やすと今度は4年で45分ほど余ってしまうので100年目には1日増やさず365日のままで調整します。さらに400年経つとまた不足が生じるので400年目は1日足してうるう年にするという計算で成り立っています。

うるう年の記事で気になって取り上げてみました。思いつきラボもときどき繊維でもない災害ネタでもない文系の雑学ネタが出てきます。うるう年の4年に1度よりは頻度が高いかもしれませんが文系思いつきラボにもたまにはお付き合いください。

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一般財団法人ニッセンケン品質評価センター
防災・安全評価グループ グループ長
竹中 直(チョク)
E-mail: bosai_anzen@nissenken.or.jp

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