思いつきラボ

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No. 154 「オーストラリア森林火災がやっとおさまった …」

2020/02/15

繊維業界は歴史が長く、また、川上から川下までサプライチェーンが長いため、立場が異なるだけで言葉づかいや慣習が異なります。 「思いつきラボ」では、繊維に関するちょっとした疑問や面白話などをご紹介します 。

※2020年2月15日時点の内容です。

新型コロナウィルスの拡がりを伝える報道が連日マスコミから流れてきます。年明けの1月3日か4日にテレビニュースで中国湖北省武漢市において原因不明の重症肺炎患者の報告がされて 国内の話ではなかったこともあってそのことの重大性の認識がなく 気がつけば日本でも二次感染者が発症し アジア地域に始まり アメリカ大陸でもオーストラリアでも感染者の発表がありました。そしてこの原稿を書いている 15日にはアフリカでも感染者が見つかったとの報道がありました。感染者数 死亡者数も増え続けている状況にあります。治療ワクチンもこれからの開発になりますし 感染経路も特定できない状態です。となれば個人でそれぞれ対策をするしかありません。かといってどうすれば対策万全となるのかも 分かっていませんので有効と思われることを実践するのみです。

検疫官や対応医師にも感染者がでていることを考えれば 専門の人達でさえ対処法がまだわかってないということになります。テレビなどで専門外の人達がコメントするのも判断を紛らわしくしています。気象災害と同じではっきりとした対応策が判らないときは 自分で判断するしかありませんので しばらくは信頼性の高い情報もみずから日々チェックすることも大事なことになります。

厚生労働省 感染症情報

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/index.html

国立感染症研究所 感染症疫学センター

https://www.niid.go.jp/niid/ja/aboutniid.html

参考にしながら終息のメドが立つまで慎重に行動するようにしましょう。

オーストラリアでは・・・

新型コロナウィルスもいつまで続くか分かりませんが オーストラリアのいつまで続くか分からなかった森林火災がようやく鎮火したというニュースが2月14日に届きました。オーストラリアは毎年のように森林火災が発生しているのですが 今回の2019年 9月頃から発生した森林火災はいままでにはない規模の大火災になってしまいました。平均降水量が観測史上最も少なく空気が乾燥していたところに 平均気温も過去最高を記録しさらに12月には記録的な熱波が到来して火災が発生 拡大しやすい条件が揃ってしまいました。オーストラリア南東部のニューサウスウェールズ州から拡がった森林火災がオーストラリア全土に拡大し 多種多様な動植物に大きな被害を与えたとの報道が続いてました。

そのニューサウスウェールズ州の消防当局が 14日までに「全ての火災を封じ込めた」として事実上の制圧宣言をしたとアナウンスがありました。その鎮火に大きく寄与したのが大雨によるものということです。報道によればオーストラリア気象局発表でニューサウスウェールズ州ロバートソン698mm ポーツビルで603mmの雨が6日間で降ったとのことで またシドニーでは4日間で392mmの雨を記録したとありました。これは年間降水量の3分の1に相当するそうです。この大雨も30年ぶりということで地域によって洪水災害を引き起こしてしまったそうです。自然災害で発生した森林火災を自然災害の大雨で鎮火したということになります。

森林火災が収まって希少な動物たちも保護されることになるのは 明るいニュースではありますが この現象は温暖化が進むことで当たり前のことになるとイギリスの気象予想研究センターが発表しています。それによると世界中で起こる山火事の危険性に気候変動が与える影響があるというものです。根拠となったデータは 2013年以降に発表された研究論文を分析したところ全ての研究者が 気候変動と山火事を引き起こす頻度やその規模の大きさには関係性があることを示しているとしています。山火事になる危険性が高い気象条件は 高温 低湿度 降雨量が少ない 強風を伴う となっています。

2019年のオーストラリアは観測史上 最も暑く 最も乾燥した1年であったことでこの現象になっていると結論づけています。地球の平均気温は 1850年より 1℃上昇していて 二酸化炭素(CO₂)排出量を規制する計画を進めても 21世紀末には世界の平均気温は約 3℃上昇する見込みと予想されています。3℃上昇すれば今回のオーストラリア森林火災のような山火事はごく普通の光景になるだろうと予測してあります。火災鎮火と同じ 2月14日に南極大陸で気温20.75℃を観測したと報道がありました。南極観測史上初めての20度超えとなりました。それは氷が解けても不思議ではないということになります。異常気候 異常気象 大規模災害が普通とは・・・心配です。2020年になって1ヶ月半ですがすでに予想できないことが続けて起きてしまって その都度冷静な判断が必要になります。

お問い合わせ
一般財団法人ニッセンケン品質評価センター
防災・安全評価グループ グループ長
竹中 直(チョク)
E-mail: bosai_anzen@nissenken.or.jp

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