思いつきラボ

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No. 105「かばん類にも推奨規格ができました…」

2018/01/30

繊維業界は歴史が長く、また、川上から川下までサプライチェーンが長いため、立場が異なるだけで言葉づかいや慣習が異なります。 「思いつきラボ」では、繊維に関するちょっとした疑問や面白話などをご紹介します 。

※2018年1月30日時点の内容です。

思いつきラボの原稿で新しい規格の紹介をすることが多くなっています。
特に高視認性安全服規格の関係は JIS規格を参考に、(公社)日本保安用品協会 団体規格の「JSAA 2001 一般利用者向け高視認性安全服」や(一財)日本交通安全教育普及協会 団体規格の「JATRAS 001 児童向け高視認性安全服」「JATRAS 002 自転車通学者向け高視認性安全服」など重作業者だけではなく、軽作業者や一般歩行者・通学児童などを対象とした規格が拡がっています。

衣料品に限らずそのランドセルカバーやレインウェアなど関連製品の推奨規格まで整備されてきています。従来から蛍光生地や再帰性反射材など衣料品や雑貨などには取り入れられているものの、性能にかなりのバラツキがみられることを考えれば一定の基準があったほうが性能向上につながります。

かばん類の推奨規格

2018年 1月 15日に(一財)日本交通安全教育普及協会から「JATRAS 311児童及び自転車通学者向け高視認性安全服の関連製品 – かばん類 -」が発行されました。

JATRAS 001やJATRAS 002 で高視認性安全服の規格があるものの着用時にかばん類を使用することで、視認率が低下する状況や着用をしていない通学時以外の場面において、使用するかばん類が高視認性機能を有することで、視認率を補うことを目的としています。通学時はもちろんのこと、塾や習い事に通う場合もかばん類は持ち歩くことが多いので、高視認性機能をかばん類にも持たせておこうという考え方になってます。

かばん類についてはデザインアイテム別に規定を設けています。

アイテム1 手提げかばん
アイテム2 肩掛けかばん
アイテム3 リュックサック

さらに使用環境に合わせてタイプ 1 とタイプ 2 に分けられています

タイプ 1
昼間、夜間を問わず高視認性能を有するもの。明所、暗所の両方に対応する。

タイプ 2
夜間での高視認性能に特化した、再帰性反射材を中心とするもの。暗所を重点とする。

各素材の最小面積は

となっています。

特徴的なのは夜間の塾通いやクラブ活動などによって、暗くなる時間に帰宅する可能性のある塾用かばんや部活用のかばんを意識した、暗所を重視したタイプ 2 の再帰性反射材のみを使用する製品も基準に入っています。

高視認性安全服としての定義は蛍光素材と再帰性反射材を使っているものを高視認性機能としていますが、関連製品に関しては使用環境に合わせて必ずしも両方を備えてなくてもよいことになっています。

幼稚園児や小学生低学年は昼間の行動が中心で夜間の行事はほとんどありませんので 蛍光素材中心

の規格の方が実用性があります。また塾用の指定かばんなどは夜間の授業を受ける学生も多いので、暗所に特化した製品が必要なので蛍光生地がなくても再帰性反射材が取り付けられていれば、効果はあると判断できます。子ども向けの製品自体も小さなものが多いので、有効的な面積設定になっていると思います。

交通事故から身を守る

交通安全教育普及協会の JATRAS規格は、交通事故の多い事象に高視認性安全服とその関連商品で、少しでも事故を減らすことができる可能性を考えて制定されています。まず児童や学生の通学や課外活動を優先して規格を作成していますが、他にも減らしたい事故に高視認性素材をどう取り入れられるかは常に検討されています。

要望の多い事例は

高齢者の夜間歩行
自転車の無灯火事故
薄暮の事故  など

おそらくずっと課題になっている交通事故だと思いますが、とくに高齢者への高視認性安全服の要望は高くなっています。とはいえ高齢者サイドからすれば「蛍光色の服などは着たくない」「反射素材は冷たい感じがして着たくない」「地味な暗い色が好みだ」など高視認性安全服が受け入れられない意見が多くあります。

服がだめなら靴や帽子、今の時期ならマフラー・手袋など目立たない反射材だけでも身に着けてもらうように考える必要があります。安全のためとはいえ嗜好性を無視しては普及につながらないということです。新たな規格が制定されるのはそれだけ事故軽減を考える必要があるということなのだと思っています。またあらたな情報があればこれからもお知らせしたいと思っております。

先日も大学教授が高速道路で単独事故を起こして、車外に出たところを後続の車にはねられたというニュースが流れていました。高視認性安全服のベストを着用してから車から降りていれば・・・との思いがよぎります。

条例化の要望もありますが時間も要することですので、必要性を感じていただいた人から高視認性安全服のベストタイプを車載していただき、高速道路で車から降りなければならない状況下では必ず着用してから降りるという意識を持っていただきたいと思います。この仕事に関わっているからかもしれませんが、高速道路で車から降りたときにはねられたという事故は多いように思います。ドライバーの皆様、事故を減らすために高視認性安全服の車載普及にご協力願います。

PDF版はこちらから

お問い合わせ
一般財団法人ニッセンケン品質評価センター
防災・安全評価グループ グループ長
竹中 直(チョク)
E-mail: bosai_anzen@nissenken.or.jp

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