2015/08/30
No. 47 「生地名は柄名なのか組織名なのかまちまち…」
思いつきラボ
2016/10/15
繊維業界は歴史が長く、また、川上から川下までサプライチェーンが長いため、立場が異なるだけで言葉づかいや慣習が異なります。 「思いつきラボ」では、繊維に関するちょっとした疑問や面白話などをご紹介します 。
※2016年10月15日時点の内容です。
“10月10日は体育の日”と覚えて育った筆者としては、今年の体育の日が10日だったのでそれだけでなにか安心感に浸れました。
1964年(昭和39年)の10月10日に東京オリンピックの開会式が行われて、それを記念して 1966年(昭和41年)に“体育の日”と定められたのですが、ハッピーマンデー制度なるものが 2000年(平成12年)に取り入れられ、体育の日は10月の第 2月曜日となったのです。土曜日も休日の人が多くなっているので、月曜が休みであれば 3連休となるので喜ばしいことではありますが・・・いまだに慣れません。
10日と月曜日が重なっただけで喜んでいる筆者でしたが、さらに今年も日本人の学者がノーベル賞受賞のニュースが届きました。ノーベル生理学・医学賞部門で“大隅 良典(おおすみ よしのり)東京工業大学名誉教授”がオートファジーの仕組みの解明の研究で受賞となりました。
オートファジーなる単語すら知りませんが、日本の科学者が 3年連続で受賞したことは本当に誇らしく、嬉しいニュースとなりました。さらに“ボブ・ディラン氏の文学賞受賞のニュースは全世界を驚かせたのではないかと思ってしまいました。あらためてノーベル賞選考者たちのすごさに感心しています。
まえおきが長くなってしまいましたが、今回のテーマは「運動会を行うときには赤組と白組に分けられるのはなぜなんだろう」というお話です。
運動会も明治維新後ヨーロッパから伝わってきたとされています。オリンピック大会がギリシャから始まっていることを考えれば当然のことなのですが、ヨーロッパやアメリカの運動会では、赤組・青組と組分けするのが主流だったらしいのですが、なぜか日本では赤組・白組が一般的な分け方になっています。どうも色分けは日本独自のもののようです。
ということで、ちょっと運動会について調べてみたのですが、日本で最初に運動会が開催されたのは 1874年に海軍兵学校で行われたとあります。しかも名称が“ 競闘遊戯会(きょうとうゆうぎかい)”となっていて、その後 1896年に文部省が全国の小中学校で集団訓練のために運動会を実施することを義務付けたとありました。
当時のスポーツといえば、相撲や柔道や剣道のように個人競技が主流で、チームで闘うという発想がなかったので、運動会を行うことで団体で競技することを教育に組み込んだと考えられます。
ではなぜ組分けをするのに「赤と白」に色分けられるようになったのかというと、どうも源氏と平家の戦いに由来するというのが定説になっているようです。
平安時代に敵対していた源氏と平家の源平合戦の折に「源氏が白旗 平家が赤旗」と敵味方を区別するため、それぞれの旗を掲げて闘ったことに由来するらしいのです。
明治の文部省の通達に赤白にする理由が書いてあったかどうかも判りませんので、真偽のほどは不明ですが、まあ納得できる理由だと思います。ということで日本の運動会では「赤組と白組」に 分けられているのです。
余談ですが、 テレビニュースの報道で今年の運動会の開催時期を調査したところ、春の開催が 66% で秋の開催より多いという報告がされていました。春に開催する理由では、修学旅行や遠足など秋は別の行事があるからというのが多かったのですが、同時に熱中症になるリスクが少ないからというのもありました。
なるほどという理由ではありますが、筆者の年代としてはやはり運動会は体育の日あたりの秋に行ってもらいたいと思いますが、まあ子どもたちの元気な姿を見ることができれば春でも秋でもどちらでも良しとしましょう。
スポーツ競技でもノーベル賞をめざす科学者たちも、目指すところは“てっぺん”です。一番になることに努力をして、結果としてそれが二番や三番でも大いに評価されるべきものではありますが、目指すところはやはり一番でなければなりません。競技でも研究でも狙うは 1等賞です。
昔のことわざに曰(いわ)く“ 2等を追うものは 1等を得ず”(運動会で最初から 2等を狙っているようでは 1等にはなれないぞ という意味)。昔の人は良いことを言います。(誰も言ってません!!)
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