おさえておきたい基礎知識

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おさえておきたい基礎知識《細菌とウイルスの違い》

2020/05/01

監修:ニッセンケン 業務本部


         

新型コロナウイルスが世界中で猛威をふるっています。そこで簡単ではありますが、今回は混同されやすい「細菌とウイルスの違い」について、解説したいと思います。

              

まず細菌について、我々がよく耳にする細菌には、納豆菌乳酸菌などがあります。これらのように人の生活に有用な細菌もある一方で、大腸菌黄色ブドウ球菌のように、人に病気を起こす原因となる細菌も存在します。

細菌は、適度な栄養や水分があれば自らの力で増殖することが出来ます。身近にある例として、汗をかいたままの衣類を放置しておくとだんだんと悪臭が漂い出すことがありますが、これは細菌が、汗等の代謝物質を養分にして増殖したことによる現象です。

            

一方、ウイルスはどうでしょう。その仲間には、インフルエンザウイルスノロウイルス、そしてコロナウイルス等があります。大きさは細菌のおよそ50分の1程度の大きさです。ウイルスは細菌と違い細胞を持っていないため、自分の力で増殖することは出来ません。生きた細胞に寄生し、増殖していくしかありません。動物細胞や植物細胞、細菌細胞に潜り込んで増殖していきます。

             

 大きさ増殖する条件
細菌 乳酸菌、大腸菌 等 1マイクロメートル前後  適度な栄養・水分があれば自ら増殖できる
ウイルス  インフルエンザウイルス 等 細菌のおよそ50分の1程度 自力では増殖できず、生きた細胞に寄生し増殖する

             

このように、細菌とウイルスは大きさも構造も異なります。

             

ニッセンケンでは、抗菌加工や抗ウイルス加工※1が施された製品に対する評価を行っております。何かご不明な点等ありましたら、ご連絡頂ければ幸甚です。


※1 「抗ウイルス加工の目的は繊維製品に付着したウイルスの数を減少させて清潔に保ち、繊維製品が介するウイルスの伝播を弱めることにある。直接、病気の治療や予防を目的とするものでは無く、ウイルスの働きを抑制するものでも無い。」 > 一般社団法人繊維評価技術協議会ホームページより


(業務本部 業務部 業務課 西村航)
  

参考

> 抗菌性試験のご案内

> 抗ウイルス性試験のご案内

> プラスチック類への抗ウイルス性試験のご案内


生物試験に関しては東京事業所 立石ラボ バイオケミカル課にて承ります。

東京事業所 立石ラボ バイオケミカル課
Tel: 03-5809-1360
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