思いつきラボ

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No. 120 「平成30年耐風21号に北海道胆振東部地震が…」

2018/09/15

繊維業界は歴史が長く、また、川上から川下までサプライチェーンが長いため、立場が異なるだけで言葉づかいや慣習が異なります。 「思いつきラボ」では、繊維に関するちょっとした疑問や面白話などをご紹介します 。

※2018年9月15日時点の内容です。

また災害の原稿になってしまいますが、8月 28日に発生して 9月 4日に日本に上陸した台風 21号は近畿地方を中心に大きな被害を出してしまいました。“雨台風”・“風台風”という表現を耳にしますが、今回の台風は正に“強力な風台風”と言えます。
気象庁の観測所は全国で 920程あるのですが、近畿・東海・北陸・北海道で、100の観測点で観測史上最大の瞬間風速の値を観測したとのことでした。


テレビ映像でも建物の天井が飛ばされ、マンションの高層の窓ガラスを直撃していたり、停車中のトラックが風で横倒しになったり、港のコンテナが風で流されたりタンカーが錨(いかり)を降ろしたまま風に流され空港への連絡橋にぶつかってしまったりと・・・普段の台風では考えにくいことが起ってしまい、いまだに復旧できずに生活にも支障をきたしています。大きな災害となった関西国際空港は最大瞬間風速 58.1m/sec で、和歌山市で 57.4m/sec を記録しました。

瞬間風速・・・風速計 0.25秒間隔の数値の 3秒間の平均値
平均風速・・・10分間の平均値「風速」はこの平均風速のこと

大きな災害となったもうひとつの理由が、大阪港と紀伊水道の沿岸で記録した高潮で、こちらも 6地点で観測史上最高潮位(ちょうい)を記録したとのことです。日本に上陸したときの台風の中心気圧は 950hPa(ヘクトパスカル)で、気圧が低ければ低いほど海の水面を押さえつける圧力が弱くなるので、水面が上がってしまいます。これが高潮の主な原因でさらに荒れ狂った風が水面をかき回し高波を起こしました。


今回に限らず、台風が来ると高潮と高波が重なることで、水面の高さが持ち上げられて被害をもたらすということなのです。高潮は津波と同じ現象になるのですが、高潮は台風や低気圧による水面の引き上げで、津波は地震によるものと区分されています。今回の台風では大阪港で最高潮位 329cmを記録したと報道されています。

高潮・・・主に台風や低気圧による水面上昇
高波・・・台風や強い風による高い波
津波・・・地震が原因となる水面上昇

2日後には…

そして 2日後の 9月 6日午前 3時過ぎに、今度は北海道で震度 7 の大地震が発生してしまいました。台風 21号は北海道にも被害をもたらしたのですが、立て続けに現在の震度階級では最大の震度 7 地震の規模は、マグニチュード 6.7 震源の深さは 37kmと発表されました。


2016年 4月14日と 16日に続けて記録した熊本大地震以来のことですが、2011年の東日本大震災や熊本大地震などはまだ復旧・復興が進んでない地震なのです。「北海道胆振(いぶり)東部地震」と名称が定められたのですが、復旧・復興にはまだまだ時間を要することになります。

思いつきラボの原稿を掲載するようになって、こんな短期間に震度 7の地震を掲載するとは思いもよらぬことです。掲載がスタートするちょっと前に東日本大震災があったので、最近の 10年もしない間に3回も発生したのはやはり気掛かりなことになります。今の震度階級   震度 1~震度7の区分に決められたのが 1948年(昭和 23年)のことで発生したのは

1995年(平成 7年) 1月17日 阪神淡路大震災
2004年(平成 16年)10月23日 新潟中越大地震
2011年(平成 23年) 3月11日 東日本大震災
2016年(平成 28年) 4月14日 熊本大地震
          4月16日 熊本大地震
2018年(平成 30年) 9月 6 日 北海道胆振大地震

となっています。


制定の 1948年から最初の阪神淡路大震災まで 47年間発生していなくて、それから 9年後に新潟で、さらに7年後の東日本、そして 5年後熊本、熊本から 2年で今回の北海道・・・となっています。
今年の 6月18日には大阪北部で震度 6弱も記録しているので、この間隔が短くなっているのが気になります。単に大地震の頻度が増えてるということになっているのです。今回も発生率が低いと予想されていた地域ですので、やはりどこで起きても不思議ではないと認識しておいたほうがいいです。

災害には備えましょう

災害は必ず起こります。いつどこで発生してもおかしくない状況で台風・地震・土砂崩れ、 すべて避難場所がことなります。


それぞれの地域で避難場所が災害種別ごとに定められていますので確認をしておきましょう。避難指示がでても、避難する人が少ないことや避難指示が出てから住民にその情報が届くのに時間がかかってしまっているとか、検討をしなければならないことも多いですが、避難指示の前の避難勧告や避難準備がでたら、それぞれ各自の判断で避難することを考えてください。
さらに迷ったときや薄暗いところでも存在がわかるような、明るい派手な服をきて避難するようにしてください。探す時に見つけやすいので避難備品に目立つベストを用意することをお奨めいたします。

今回の台風・地震の災害から、少しでも早く 復旧・復興することを願っております。

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一般財団法人ニッセンケン品質評価センター
防災・安全評価グループ グループ長
竹中 直(チョク)
E-mail: bosai_anzen@nissenken.or.jp

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