繊維業界は歴史が長く、また、川上から川下までサプライチェーンが長いため、立場が異なるだけで言葉づかいや慣習が異なります。 「思いつきラボ」では、繊維に関するちょっとした疑問や面白話などをご紹介します 。

※2018年6月15日時点の内容です。

2018年 6月 14日（日本時間 15日）サッカー　ワールドカップ　ロシア大会が開幕となりました。ワールドカップに限ったことではないのですが、ここ数年大きなスポーツイベントでも大会が始まってからしか盛り上がりに欠けるような感じがしています。以前は大会が近づくにつれイベントや特集などがもっと組まれていて盛り上がりを煽（あお）っていたような気がします。筆者の興味が年齢とともに薄れているのか、他のニュースが多過ぎるのかは分かりませんが・・・ともあれ始まれば盛り上がっていくことになるので試合を楽しみたいと思います。

思いつきラボでは2014年 ワールドカップの折に各国のチームユニフォームの原稿を書いたので、今回もチームユニフォームのブランドを調べてみました。

アディダスが 12 チームと一番多くなっていますが、前回大会と比較してみると上位のブランドは変わりませんが、毎回出場チームに採用されるのが難しいことが判ります。

※上記ブランド名の読み仮名と国名
adidas (アディダス)　ドイツ
NIKE （ナイキ）アメリカ
PUMA （プーマ）ドイツ
New Balance （ニューバランス）アメリカ
umbro (アンブロ）イギリス
hummel (ヒュンメル）デンマーク
errea (エレア）イタリア
uhlsport（ウールシュポルト）ドイツ
marathon (マラソン）アメリカ
Lotto (ロット）イタリア
JOMA (ホマ）スペイン　　
BURRDA （バルーダ）スイス

ユニフォームのブランド

ワールドカップに出場できる国は32チームですが、ユニフォームのブランド数は 8しかありません。アディダス・ナイキ・プーマがサッカーだけではありませんが、スポーツ界ではかなりのシュアを保有していることが判ります。アディダス社の創業者とプーマ社の創業者が兄弟なのは業界では有名な話ですが、同業種でその両方共が世界的な企業になっているのも、とんでもないほどスゴいことなのです。自国のブランドを採用しているのは、ドイツのアディダスとデンマークのヒュンメルだけになります。ヒュンメルは世界的には歴史のあるブランドで、日本国内でも1990年代には見掛けられるようになりました。

個人的には、今回の驚きとしてはニューバランスが2チームに採用されていることです。もともとスポーツシューズのメーカーとしては 1990年前後から知名度が上がってきましたが、スポーツウェアとしては筆者の感覚ではあまり出番があったようには思っていなかったので（失礼!!）個人的には注目のブランドとなりました。

アンブロはイギリスの老舗ブランドで今大会で再登場になりました。2010年は自国イギリスチームが採用してたのですが、2014年の大会からイギリスはナイキと契約しているため、前回は採用チームがありませんでした。今回はペルーチームが採用したので再び大会で見られることになりました。

エレアは 1988年イタリアで創業となっていますので、スポーツブランドとしてはまだ新しいほうのブランドと言えます。今回初出場のアイスランドが採用しているのですが、実はエレアブランドもワールドカップ初出場なのです。今回の大会がきっかけで日本での知名度も上がることになります。
ウールシュポルトの創業は1948年となっていて、サッカーブランドの中でもゴールキーパーのグッズで有名になったブランドです。こちらも前回はイランチームで採用されていたのですが、イランは今回アディダスと契約しています。今大会はチュニジアのユニフォームでの参加となっています。
チーム契約しても毎回同じ国が採用してくれるわけではないのです・・・営業や根回しなども大変なんだろうな・・・と余計なことまで気になります。

筆者のようにサッカーユニフォームを主体に観戦する人も少ないでしょうが（当然です!!）2014年の前回はアディダス（ドイツ） -　アディダス（アルゼンチン）の決勝戦でドイツの優勝でした。2010年はアディダス（スペイン） ‐　ナイキ（オランダ）でスペインの優勝となっています。今回の優勝ブランドは・・・ということも意識しながら世界トップのプレイを堪能して楽しみたいと思います。
皆様　寝不足にはご注意を・・・。

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