思いつきラボ

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No. 25 「新 JIS 規格 津波避難誘導標識システムの 説明会のご案内です…」

2014/09/30

繊維業界は歴史が長く、また、川上から川下までサプライチェーンが長いため、立場が異なるだけで言葉づかいや慣習が異なります。 「思いつきラボ」では、繊維に関するちょっとした疑問や面白話などをご紹介します 。

※2014年9月30日時点の内容です。

ニッセンケン分室「思いつきラボ」のコラムの掲載を始めたのが、2013 年 10 月からで早くも 1 年を経過することになりました。きっかけはお客さまからの問合せや職員達のふとした疑問などを取り上げてコラムにしておこうという「思いつき」からなのですが、スタートしたものの実のところはどうなることかと心配してくださる声も多くありました。まだ 1 年ですが、読んでいただける方達がいるからこそ継続できていますので、思いつきラボへ訪問していただいたことに感謝しております。・・・と冒頭から原稿が終わってしまいそうな文章になってしまいましたが、今回のテーマは防災・安全関連の原稿となります。

筆者は現在、防災・安全評価グループの担当をしておりましてこの 9 月(もう終わりますが・・・)は防災月間ということで、防災・安全ネタを取り上げておかないと関係者にお叱りを受けそうですので「繊維ネタではないのか・・・」とがっかりせずにお付き合いください。
実は防災・安全 評価グループというセクションが設けられたのがコラムのスタートから、さらに 1 年遡(さかのぼ)ること 2012 年 10 月 1 日のことでこちら2 周年を迎えることになります。立石ラボがリニューアルした時に発足しましたので、立石ラボも 2 周年となります。いろいろと記念日が重なるとお祝いのケーキが減ってしまいます。(それ、まったく関係ありません !!)

防災に関わる新しいJIS

防災・安全評価グループができてから防災関連の新しい JIS 規格が 2つも制定されているのです。さらに 前年の 2011 年にも1つ発行されているので、この 4年の間に3つもの防災・安全関連規格が作られたことになります。

近年制定された防災関連のJIS

2011 年 1 月 20 日 JIS Z 9095 安全標識-避難誘導 システム-蓄光式
2012 年 12 月 20 日 JIS Z 9096 床面に設置する蓄光式の安全標識及び誘導ライン
2014 年 9 月 22 日 JIS Z 9097 津波避難誘導標識システム

安全標識や避難誘導に関する規格で、防災・安全に関する規格整備を急いでいるのが分かります。JIS Z 9097 はできたばかりの規格ですので、説明しておきますと、制定時に経済産業省 産業技術環境局 国際標準課のアナウンスは

津波による人的被害を低減するためには、緊急時に、地域住民のみならず、観光客等も安全な場所へ素早く避難できることが重要です。そこで、津波危険地帯における現在地の海抜や避難場所の方角・距離など、迅速な避難を可能とする情報を、共通の標識として設置するため、標識に記載する情報に関するルールを定めた、津波避難誘導標識システムに関する JIS を制定いたしました。

となっています。

2011 年 3 月 11 日の東日本大震災の津波による被害で多くの犠牲者がでたことを教訓に、津波避難誘導標識システムについて検討されたものです。避難に必要な情報を充分に提供するためのシステム作りになっています。制定のポイントは津波災害警戒区域であることや避難場所や、津波避難ビルの位置情報・海抜・避難方向・避難場所までの距離などの記載やまた標識の連続性についても規定してあります。規格内容の説明会も行われますので、詳細について知りたい方は是非参加してください。

津波避難誘導標識システム(JIS Z 9097)規格説明会
~情報伝達と防災インフラ整備のポイント-標識とその設置~

主 催: 一般社団法人日本標識工業会/公益社団法人日本保安用品協会/
一般財団法人日本規格協会
開催日: 第1回 2014年10月30日 (木) 13:30 ~ 17:00
第2回 2014年11月21日(金) 13:30 ~ 17:00
場 所: 日本ボイラ協会 2階会議室(東京都港区新橋5-3-1)
定 員: 各開催 100名 (講話内容は同じです)
参加料: 一般 \ 6.480 円(税込)
※ 別途 JIS Z 9097 規格票 \ 2.592(税込)
※ 詳細内容は 添付資料を参照願います

津波避難誘導標識システム(JIS Z 9097)規格説明会
http://lumi-system.jp/information/pdf/JIS-Z-9097-information.pdf

津波避難誘導標識

災害は「不測」です

先日の 27 日に木曽の御嶽山(おんたけさん)で噴火が起こり、多くの被災者が出て不明者の捜索も続いています。また25 日未明には名古屋市交通局 東山線 名古屋駅で浸水という水害が発生しています。こちらは運転のない時間帯だったので人的被害はなかったことですが、いつ災害に見舞われるか分からないことを実感することが続きました。
災害が“いつ”起こるかは分かりませんが、災害は“必ず”おきますので、発生したときの対応については家族単位で考えておいてください。
ともあれ、防災・安全関係の担当者は説明会に是非ご参加ください。今回のコラムは新しいJIS 規格の説明会のご案内になりました。

PDF版はこちらから

お問い合わせ
一般財団法人ニッセンケン品質評価センター
防災・安全評価グループ グループ長
竹中 直(チョク)
E-mail: bosai_anzen@nissenken.or.jp

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