一般財団法人ニッセンケン品質評価センター（本部：東京都台東区蔵前、理事長：駒田展大）は、この度、日本女子大学、鎌倉女子大学と共同で、EC サイトを運営するアパレル企業に風合い表現に関するアンケートを実施し、その内容を分析、まとめた資料が繊維製品消費科学会誌「繊維製品消費科学」に掲載されました。

　近年、消費者の買い物手段の一つとして、ECサイトが存在感を増しています。アパレル業界においても同様にECサイト利用率の増加が見られ、それに伴い衣料品の返品も多く発生していると言われています。返品理由は「サイズ」が最も多いと言われており、次いで多い理由の一つに「布の風合い」に関するイメージの違いがあります。これは店舗等での購入と違い、触れることができず、商品を説明する風合い表現に対する感覚は個人差による部分が大きいため、「イメージと違った」という理由で返品となり、重要な検討課題とされています。
　今回の日本女子大学、鎌倉女子大学及びニッセンケンによる共同研究にてニッセンケンでは、風合いを客観的に伝える手法を検討するため、EC サイトを運営するアパレル企業にアンケート調査を実施し、布の風合い表現についての意識や課題を明らかにしました。

　今後は、販売者側と購入者側のギャップの検討をより詳細に行い、調査対象および内容をより細分化もしくは特定のアイテムなどに絞った内容で、より詳しい検討を行う予定です。
本件に関するお問合せ先
一般財団法人ニッセンケン品質評価センター
東京事業所　蔵前ラボ　安藤 健　,　信木 理恵子
Tel: 03-5809-1360　　　E-mail: pr-contact@nissenken.or.jp