当財団では、国立大学法人東京農工大学・高柳正夫教授と進める共同研究で、FT-IR（フーリエ変換型赤外分光）の測定とケモメトリックスを組み合わせることによる同系異種繊維の新鑑別技術を確立し、先ごろ特許を取得いたしました。この研究に関する論文が、世界的な出版社・エルゼビア（本拠・オランダ）が運営する学術サイト【ScienceDirect】に掲載されました。 ScienceDirectは、2,000を超える世界の学術誌等にアクセスするための重要なプラットフォームであり、当論文の研究価値が学術的に認められたことになります。

掲載された論文は「Discrimination of cellulose fabrics using infrared spectroscopy and newly developed discriminant analysis」（邦題：赤外分光法と新規開発の判別分析を用いたセルロース布地の鑑別）。 ニッセンケン研究チームの一員である東京事業所・菅野麻奈美も研究に参加し、研究成果の一端を担っております。

今後さらに新鑑別技術に関する研究を進め、より広いフィールで技術が活用されるよう邁進してまいります。ぜひ当財団での研究動向にご注目ください。

> 【ScienceDirect】「Discrimination of cellulose fabrics using infrared spectroscopy and newly developed discriminant analysis」 　※論文の閲覧は有料となります

> フーリエ変換赤外分光光度計によるスペクトル測定の分析結果を基にした新たな鑑別方法の特許取得について