お知らせ
エコテックス®スタンダード100
新規制適用に伴うご案内
2025/06/17
エコテックス®国際共同体(本部:スイス チューリッヒ)は、今年1 月に2025 年4 月1 日から適用する繊維製品等に関わる有害化学物質の各種新規制概要について発表しました※。このうち、エコテックス®スタンダード100(以下スタンダード100)認証に適用する試験基準、規制値、要求事項等について改めて整理しましたので、日本国内の繊維・ファッション産業の皆様に向け、ニッセンケンよりご案内します。
ニッセンケンはアジア地域唯一のエコテックス®認証機関として、国際共同体との連携のもと、最新の科学的知見や法規制等に基づいて認証に適用する試験基準・規制値等を常に更新し、認証取得企業・製品のさらなる信頼確保のためのサービスを提供してまいります。
※既報:エコテックス®国際共同体発表 / 2025 年4 月発効 エコテックス®の新規制と新規取組み
「オーガニック」と「GMO 未検出」の記載廃止
2025 年4 月1 日より、スタンダード100 認証書(綿素材の製品)では「オーガニック」または「GMO 未検出」という文言を記載しないことになりました。
エコテックス®の安全性と最高のコンプライアンス基準を維持するため、綿のオーガニック製品は今後エコテックス®オーガニックコットン認証を取得することができます。なお、この変更は不正行為が横行しているオーガニックコットン分野の管理を強化するための実施であり、目的は信頼できる本物のオーガニックコットンのみを認証することです。したがって綿素材にのみ適用され、麻やリネン、ウールなどには影響ありませんのでご注意ください。
エコテックス®ラベルチェックの透明性向上
認証製品における透明性向上を目的として、ラベルチェックの開示範囲を拡充します。これまで開示している認証種類や範囲に加え、認証保有者の名称と住所が追加されます。初年度は任意になりますが、2026 年4 月以降は義務化されます。
規制値表の主な変更点
① 新規規制物質
オクタメチルトリシロキサン (L3)
(Octamethyltrisiloxane , CAS No. 107-51-7)
規制値:1,000 mg/kg (Annex4,6 全製品クラス共通)
※第32 次REACH 規則SVHC 追加5 物質(2025 年1 月21 日付け)に該当しているため、新規規制物質として規制値表に追加しました。

② 規制値の変更
Further PFAS
25 μg/kg → 250 μg/kg (Annex4,6 全製品クラス共通)

③ カテゴリー変更
6,6′-ジーターシャリ-ブチル-2,2′-メチレンジ-p-クレゾール (DBMC)
(6,6′-di-tert-butyl-2,2′-methylenedi-p-cresol (DBMC), CAS No. 119-47-1)
「クレゾール(Cresols)」カテゴリー→「ビスフェノール類(Bisphenols)」カテゴリー
<変更前>

<変更後>

④ 移行期間の終了
揮発性有機化合物(VOCs)
2024 年から付属書4(Annex 4)の規制値表に追加となった全ての揮発性有機化合物(VOCs)は、2025 年1 月1 日をもって1 年間の移行期間が終了し、正式に規制対象となりました。
グリッターに含まれるマイクロプラスチック
グリッターに含まれるマイクロプラスチックは、現在監視対象となっています。
プレコンシューマー ペットボトル
プレコンシューマー ペットボトルは、スタンダード100 認証のリサイクル素材の原料としては認められません。
◆ 本リリースに関するお問い合わせ先 ◆
エコテックス® 認証について
一般財団法人ニッセンケン品質評価センター
ライフ アンド ヘルス事業本部 エコテックスⓇ事業部
E-mail : oeko-tex@nissenken.or.jp
エコテックス® PRについて
一般財団法人ニッセンケン品質評価センター
事業推進室 マーケティンググループ
E-mail : pr-contact@nissenken.or.jp
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