REACH新規制＝高懸念物質にニッセンケン エコテックスⓇが対応

　2023年1月、REACH規則 第28次SVHC (高懸念物質)リストに メラミン（モノマー/図1）, Melamine, CAS番号：108-78-1が追加 されました。f) Equivalent level of concern having probable serious effects to human health (人の健康に深刻な影響を及ぼす懸念と同等 レベル）及びf) Equivalent level of concern having probable serious effects to environment (環境に深刻な影響を及ぼす懸念と同等レベル） である物質と見なされたことによる追加です。

図1 メラミン 構造式

メラミン樹脂は主に食器、化粧板、塗料、スポンジなど、私達の生活の中で幅広く使用されていますが、健康に対する有害性としては、発がん性 (区分2)、特定標的臓器毒性 (反復ばく露) (区分1) の恐れがあるとされています。過去にメラミンの食品混入などが問題視され、規制されるなど、有害化学物質への関心が高いヨーロッパでは注目を集めている物質です。食品の他に、樹脂製品や化学薬剤における規制も進んでおり、今後もさらに進む可能性があります。

2023年4月1日にリリースしたエコテックス®スタンダード100/レザースタンダード、エコテックス®エコパスポートの新たな基準の中で、メラミンは既に規制化学物質として追加されています。ニッセンケンでは、メラミン分析を実施しております。ご依頼・ご相談など、お気軽にご連絡ください。

■主な分析試験対象

繊維製品・皮革製品（特に樹脂を素材とする付属品）及び化学薬剤 など

■規制値

＜繊維・皮革製品向け＞

エコテックス®スタンダード100/レザースタンダード……1,000 mg/kg (全ての製品クラス)

＜化学薬剤向け＞

エコテックス®エコパスポート……1,000 mg/kg

■必要検体量 / 納期

約10g （化学薬剤の場合は約5g） /  10営業日

■本件に関するお問い合わせ先

一般財団法人ニッセンケン品質評価センター

ライフ アンド ヘルス事業本部 エコテックス^Ⓡ事業部

E-mail : oeko-tex@nissenken.or.jp