OEKO-TEX®共同体は最新の年次報告書を発表しました

　2021/2022年度OEKO-TEX®は全世界で合計3万6000件を超える認証書及びラベルを発行しておりましたが、前年度比で14％も増加しています。中でも、STeP by OEKO-TEX®認証は最も大きな伸びを見せ、前年度に対してほぼ2倍になっています。（2022年6月30日時点集計）

　「OEKO-TEX®は1992年の設立以来、変わらぬ理念に沿って進んできました。信頼、安全、持続可能性は互いに積み重なり、透明でサステナブルな行動の基礎となります。OEKO-TEX®は独自の科学的手法を責任ある行動の土台として支え、業界でもソリューションに注力する効果的なパートナーとして評価されています」とOEKO-TEX®事務局長ゲオルク・ディナースは話しています。2021/2022年度、新たに開始したインパクトカリキュレーターは、STeP認証を受けた企業が二酸化炭素排出量の算出と水使用量の測定を行い、最終的に両者の削減を果たすものになります。OEKO-TEX®にとってサステナブルな未来は、現状の透明化と表裏一体です。「最高水準の基準を設定し、それを公表することで、企業や消費者にも同じ行動を促すよう働きかけています」とディナースは話しています。

　信頼と信用を維持するため、OEKO-TEX®は外部の視点を積極的に取り入れています。毎年開催している国際諮問委員会では 、ワーキンググループ の提案内容を審査し、規格の継続的な最適化を図る上で重要な推進力となっています。さらに、2022年3月にはステークホルダーとの公開協議を実施しました。そこで得られた総合的な見識はOEKO-TEXⓇ規格やサービスの開発プロセスに統合・反映しています。

　2021/2022年度において、OEKO-TEXⓇ支出総額の40％近くが前述の2項目に費やされました。

　一方、基本的な事業も引き続き順調に進展しています。1年間に発行したSTANDARD 100認証書の数は、2021/2022年度に初めて2万5000件を超えました。また、化学品、着色剤、助剤16,000件以上がECO PASSPORT認証を取得しました。

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