消費者のより快適な生活実現をめざして、高い技術による機能性繊維の開発が日々進んでいます。
冬場の寒さ対策もその１つであり、主なものとして繊維自身による保温と発熱の機能が挙げられます。本紙で紹介する【光吸収発熱性】は、繊維が太陽光などを吸収することで発熱し、着用者に暖かさを与える機能です。 冬場の衣類の軽量化が進むことで消費する資源の削減につながり、さらに、繊維が自然エネルギーである太陽光を熱に変換する点で、サステナブルな要素を含んでいる機能性と言えるのではないでしょうか。

「光吸収発熱性」とは、光を効率的に熱に変換する炭化ジルコニウムなどを繊維へ練り込み、繊維の温度上昇を速め、繊維より放熱されることによって温かくなる機能です。JIS L 1926 繊維製品の光吸収発熱性評価方法では、このような機能性を評価します。
なおJIS本文中では「例えばゴルフ用、釣り用、冬季のトレッキング用などに着用するウエアに使用される生地」の評価方法としていますが、これら以外の用途にも広がっています。

当試験のご依頼、またご質問やご不明な点がございましたら、お手数ですが東京事業所・蔵前ラボにお問合せください。よろしくお願いいたします。

> ニッセンケン東京事業所