お知らせ
環境省「令和8年度 環境研究総合推進費」に当財団研究が採択 - 回収衣類の選別を効率化する低コスト技術の開発を推進 -
2026/03/31
一般財団法人ニッセンケン品質評価センター(理事長:安藤 健、以下 当財団)は、環境省が所管し、独立行政法人環境再生保全機構(ERCA)が公募・運営する「令和8年度 環境研究総合推進費」に、当財団の研究課題が採択されましたのでお知らせします。
本制度は、環境政策への貢献・反映を目的とした競争的研究資金であり、外部有識者による審査を経て採択課題が決定されるものです。今回採択された研究課題は、東京事業所の舟橋みゆきが研究代表を務める「小型近赤外分光器を用いた回収衣類選別補助装置の開発」で、資源循環領域における革新型研究開発(若手枠B)として実施されます。
研究概要
近年、サステナブルファッションの推進に伴い、廃棄衣類の再資源化の重要性が高まる一方で、選別作業は外観や手触り、品質表示ラベルを頼りに行われており、人手に依存しているため、効率化が大きな課題となっています。本研究では、手のひらに収まるサイズの小型近赤外分光器と多変量解析を組み合わせることで、回収衣類の素材構成をスピーディーかつ高精度に識別し、現場作業を補助する選別装置の開発を目指します。特に、反毛リサイクルの原料となる毛混用率80%以上の衣類を識別することにより、リサイクル用途に応じた適切な原料選別を可能にし、識別精度90%以上の実現を目標としています。

また、本研究の特徴は、既存の高額な自動選別設備とは異なり、現場への導入を前提とした実装性の高い技術開発にあります。100万円以下で導入可能な装置の開発を目指し、国内の回収・選別現場への普及を視野に入れています。
本研究により、繊維to繊維リサイクルの前工程における課題解決に寄与し、循環資源の安定供給および廃棄衣類の削減を通じて、持続可能な社会の実現に貢献することが期待されます。当財団は今後も、品質評価・試験の知見を活かし、環境課題の解決に資する研究開発に取り組んでまいります。
採択課題
- 公募区分: 革新型研究開発(若手枠B)
- 研究領域: 資源循環領域
- 研究課題: 小型近赤外分光器を用いた回収衣類選別補助装置の開発
- 研究代表機関: 一般財団法人ニッセンケン品質評価センター
- 研究代表者: 舟橋 みゆき
循環資源の安定供給並びに衣料循環システムの強化を後押しし、アパレル産業におけるライフサイクル全体での徹底的な資源循環により、環境省が掲げる「第六次環境基本計画」サステナブルファッションの推進に貢献します。
一般財団法人ニッセンケン品質評価センター
研究開発担当 舟橋 みゆき
欧州のような大規模選別装置とは異なる、低コストで導入しやすい小型の選別補助装置の開発を目指します。
ニッセンケンがこれまで蓄積してきた知見を活かし、分光と機械学習で実用的な技術につなげていきたいと考えています。

環境研究総合推進費とは
環境研究総合推進費は、環境政策への貢献・反映を目的とした競争的研究資金制度です。「環境研究・環境技術開発の推進戦略」(令和6年8月環境大臣決定)に基づき、重点課題やその解決に資するテーマを提示した上で、広く産学民官の研究機関の研究者から提案を募り、応募された課題のうち、外部学識経験者等による事前評価を経て採択された課題について、研究開発を実施します。(ERCAプレスリリースより抜粋)
関連情報
ニッセンケン品質評価センターでは、本研究のほかにも、学術界・産業界と連携しながら、繊維・衣料分野における 先端的な分析技術の研究開発を進めています。公式ウェブサイトでは、当財団の取り組みや技術開発に関する記事を紹介しています。
>>リサイクルPET繊維の判別技術の開発
>>獣毛繊維の鑑別試験がJIS規格に採用
>>羽毛の鳥類を鑑別する方法
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一般財団法人ニッセンケン品質評価センター 東京事業所 蔵前ラボ
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