－ 家表法関連《取扱い表示記号》の追加・変更等について －

本日、家庭用品品質表示法『繊維製品品質表示規程』及び『JIS L 0001 繊維製品の取扱いに関する表示記号及びその表示方法』が改正され、同日の公布・施行が行われました。以下に、今回改正された内容をダイジェストでお伝えします。また、取扱い表示の一般的な表示ルール等について解説した資料【品質表示ラベル　繊維製品（アパレル）編】を当財団コーポレートサイトの“資料ダウンロード”ページで公開していますのでご参考にしてください。

1. 表示記号及び表示方法の変更について

　取扱い表示記号及び表示方法について定めた従来のJIS L 0001：2014が、「JIS L 0001:2024」変更されました。これに伴い、繊維製品品質表示規程が改正され、表示者は、原則として本日以降「JIS L 0001:2024」に基づく表示が義務付けられます。

2. 経過措置等について　※消費者庁のニュースリリースより抜粋

　2025年8月19日までに従前の繊維製品の品質に関する表示を行った衣類等の繊維製品は、そのままの表示で販売することができます。 そのため、本日以降、当面の間、店頭において、新しい洗濯表示が付された製品と古い洗濯表示が付された製品が混在することがあります。

3. JIS L 0001:2024の旧規格からの変更点について

(１)記号の部分修正と新たな記号の追加

(２)洗濯処理記号… 液温30℃を限度とした手洗い記号の追加

【変更のポイント】 従来の手洗い試験(40℃)で不合格となっていた製品の中で、30℃手洗い試験で問題のない製品に対して、新たな表示記号が設定されました。

(３)アイロン仕上げ処理記号… 処理温度の変更

【変更のポイント】 JIS L0217に規定されていたアイロン温度に戻りました。

(４)アイロン仕上げ処理記号… 新記号の追加等

【変更のポイント】 低温(120℃)でスチーム使用により生地への損傷が懸念される製品に対しては、新たに規定された記号を使用することになります。

(５)ドライクリーニング処理記号… 新規溶剤の追加

【変更のポイント】 ドライクリーニング試験の現行溶剤に新たな溶剤が追加されました。

《繊維製品品質表示規程及びJIS L 0001改正　関連情報》

■経済産業省 > 繊維製品の洗濯表示に関するJIS改正 -繊維製品の円滑な流通や消費者等の利便性の向上を目指して-

■消費者庁 > 家庭用品品質表示法に基づく繊維製品品質表示規程の改正について -衣類等の洗濯表示が変わります-

■日本産業標準調査会 > トップページの「JIS 検索」機能を利用し、JIS L 0001:2024の全文が閲覧できます(利用者登録必要）

■ニッセンケン > 改正後の取扱い表示記号が一覧表で確認できます。改正された箇所を分かりやすく赤色で示しています

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