～エコテックス®による有機フッ素含有量以外に、全フッ素含有量～

　スポーツ・アウトドア衣料等に必要不可欠な撥水・撥油機能に使用される加工剤の一部には、環境や人体への影響が懸念される有機フッ素化合物（PFAS）が含まれるとされ、すでに有害性の認められたPFOSやPFOAなどが「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」（化審法）で規制されています。

　そのような中、昨年から一般新聞・テレビ等のニュースでも、PFASを原因とする環境汚染が取り上げられはじめるなど、今や大きな社会問題となっており、各地方自治体等はこの対応に追われている状況です。 参考：NHKウェブサイト【 PFAS 汚染 全国マップ 】

　また欧州では2023年1月に有機フッ素化合物（PFAS）自体を規制する提案が欧州化学品庁ECHA）に提出され、ますますPFAS規制が加速すると言われており、化学物質管理の厳格化が各企業に一層求められる状況となっています。もちろん日本も、例外ではありません。

ニッセンケンが加盟するエコテックス®国際共同体では、スタンダード100認証やエコパスポート認証において、従来から個別の有機フッ素化合物を規制しており、さらに2023年4月から “Organic fluorine content（有機フッ素含有量）の規制項目を追加し、その強化を図っています。従来の有機フッ素化合物34種に加え、有機フッ素含有量も、エコテックス®スタンダード 100の製品クラス 及びエコテックス®エコパスポートでは規制値： 10 mg/kg の規制となります（エコテックス®スタンダード100 製品クラスは2024年1月1日より適用、なお用途によっては一部特例もあります）。

　　ニッセンケンでは繊維等関連産業の有害化学物質管理のサポート業務を強化しています。エコテックス®認証試験による有機フッ素含有量以外にも、全フッ素含有量の分析も対応可能です。分析試験のご要望、また化学物質管理に係るご相談等がございましたら、お気軽に下記までお問い合わせください。

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